株式会社生薬工房|健康の基礎知識

主ながんの種類
それぞれの特徴

「がん」とひとことで言っても、できる場所によって特徴はさまざまです。
どんな違いがあるのか、一緒に学んでみましょう。

がんは、できる場所によって違います

胃にできるがん、大腸にできるがん、肺にできるがん。名前が違うだけではありません。

現れやすい症状も、検査の方法も、治療の進め方も異なります。

ただし、どのがんも、初期には自覚症状がほとんどない場合があります。症状がないから必ず安心、というわけではありません。

気になる種類から読む

主ながんの特徴を知る

01|胃がん

食べ物を消化する「胃」の内側にできるがんです。

気をつけたい変化

胃の痛みや不快感、食欲の低下、体重の減少、黒っぽい便などがみられることがあります。ただし、初期には症状がないことも少なくありません。

知っておきたいこと

ピロリ菌の感染は、胃がんの重要な危険因子です。胃の検査には胃内視鏡検査などがあります。

02|大腸がん

便が通る「大腸」にできるがんです。結腸がんと直腸がんがあります。

気をつけたい変化

血便、便秘や下痢の変化、便が細くなる、腹痛、貧血などがみられることがあります。

知っておきたいこと

便に目に見えない血が混じっていないか調べる「便潜血検査」が、がん検診で使われます。陽性だった場合は、症状がなくても精密検査が必要です。

03|肺がん

呼吸をするための臓器「肺」にできるがんです。

気をつけたい変化

長引くせき、血の混じったたん、息切れ、胸の痛みなどがみられることがあります。症状が出ない場合もあります。

知っておきたいこと

喫煙は肺がんの大きな危険因子です。ただし、たばこを吸わない方にも肺がんは起こります。

04|肝臓がん

栄養の処理や解毒などを担う「肝臓」にできるがんです。

気をつけたい変化

初期には症状が出にくく、進行すると、だるさ、食欲低下、おなかの張り、黄疸(皮膚や白目が黄色くなること)などがみられる場合があります。

知っておきたいこと

B型・C型肝炎ウイルス、肝硬変などが関係します。脂肪肝に関連する肝臓の病気が背景にある場合もあります。肝臓に持病がある方は、医師の指示に沿った定期的な確認が大切です。

05|膵臓(すいぞう)がん

消化を助ける液や、血糖値を調節するホルモンを作る「膵臓」にできるがんです。

気をつけたい変化

おなかや背中の痛み、食欲低下、体重減少、黄疸などがみられることがあります。

知っておきたいこと

早い段階では症状が出にくく、発見が難しいことがあるがんです。急に糖尿病と診断されたり、血糖の状態が悪くなったりすることがきっかけで調べる場合もあります。ただし、糖尿病があるからといって膵臓がんとは限りません。

06|乳がん

乳房にある乳腺にできるがんです。女性に多いですが、男性にも起こります。

気をつけたい変化

乳房のしこり、皮膚のへこみ、乳頭からの分泌物などがみられることがあります。痛みがない場合もあります。

知っておきたいこと

乳がん検診にはマンモグラフィがあります。いつもと違う変化に気づいたら、検診の時期を待たずに受診しましょう。

07|前立腺がん

男性の膀胱の下にある「前立腺」にできるがんです。年齢とともに増える傾向があります。

気をつけたい変化

初期には症状がないことが多く、進行すると排尿の異常などがみられる場合があります。

知っておきたいこと

血液で調べる「PSA検査」がありますが、数値が高いから必ずがんというわけではありません。検査を受けるかどうかは、利益と不利益を医師と相談して考えましょう。

08|子宮頸(けい)がん

子宮の入り口にあたる「子宮頸部」にできるがんです。

気をつけたい変化

初期には症状がないことが多く、不正出血や性交後の出血などがみられる場合があります。

知っておきたいこと

多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が関係します。HPVワクチンと、対象年齢に応じた子宮頸がん検診が予防や早期発見に役立ちます。

症状だけでは判断できません

ここで紹介した症状は、がん以外の病気でも起こります。また、がんがあっても症状がない場合があります。

「この症状があるから、がんだ」と決めつける必要はありません。けれど、気になる変化を放っておかないことが大切です。

血便、血の混じったたん、不正出血、原因のわからない体重減少、続く痛みなどがある場合は、がん検診を待たずに医療機関へ相談してください。

がん検診と、症状があるときの検査

がん検診は、主に症状のない方が、がんを早く見つけるために受けるものです。一方、症状がある方には、その原因を調べるための診察や検査が必要です。

また、すべてのがんに、一般の方へ一律に勧められる検診があるわけではありません。年齢や健康状態、家族歴などに応じて、医師と相談することが大切です。

安心して学んでいただくために

このページは、主ながんについての一般的な健康情報をお伝えするものです。病気の診断や治療を目的とするものではありません。

気になる症状がある方、検査結果に不安がある方、治療中の方は、医師などの医療専門職にご相談ください。

参考情報:国立がん研究センター「がん情報サービス」、厚生労働省「がん対策・がん検診」関連情報。
記事作成:2026年10月31日

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