株式会社生薬工房|健康の基礎知識
がんとは
どんな病気?
がんという言葉は、よく耳にします。
でも、体の中で何が起こる病気なのか、意外と知らないものです。
まずは、基本から一緒に学びましょう。
01|がんとは、何でしょうか
私たちの体は、たくさんの小さな「細胞」からできています。
皮膚も、胃も、肺も、血液も。体のそれぞれの場所で、細胞が働いています。
細胞は必要に応じて増え、古くなった細胞は入れ替わります。通常は、増えすぎないように調節されています。
がんは、この細胞が増える仕組みに異常が生じ、体の決まりに従わず増え続けるようになる病気です。
02|普通の細胞と、がん細胞
正常な細胞は、体が必要とするときに増え、必要がなくなれば増えるのを止めます。
ところが、がん細胞は、増えるのを止める仕組みがうまく働かなくなっています。
正常な細胞
体の仕組みに合わせて増え、働き、入れ替わります。
がん細胞
増えるための調節が乱れ、周りの組織に入り込むことがあります。
がん細胞が増えると、周囲の正常な組織の働きを妨げることがあります。
03|良性腫瘍と悪性腫瘍の違い
検査で「腫瘍(しゅよう)」という言葉を聞くことがあります。腫瘍とは、細胞が増えてできたかたまりなどを指す言葉です。
腫瘍があるからといって、すべてが「がん」というわけではありません。
良性腫瘍
一般に、周囲の組織へ入り込んだり、離れた場所へ転移したりしません。ただし、場所や大きさによっては治療が必要です。
悪性腫瘍
周囲の組織へ入り込んだり、離れた場所へ広がったりする性質があります。一般に「がん」と呼ばれる病気が含まれます。
なお、白血病のように、はっきりしたかたまりを作らないがんもあります。
04|がんは、なぜ大きくなるの?
細胞の中には、増え方や働き方を決めるための情報があります。これを「遺伝子」といいます。
遺伝子に変化が積み重なるなどして、細胞の増え方を調節する仕組みが乱れると、がん細胞が生まれることがあります。
その細胞が増え続けると、がんが大きくなることがあります。ただし、がんの種類によって、増える速さは大きく異なります。
05|転移とは、どういうこと?
がん細胞が、最初にできた場所から離れ、別の場所で増えることを「転移(てんい)」といいます。
がん細胞が生まれ、周りの組織へ広がることがあります。
一部のがん細胞が、体の別の場所へ運ばれることがあります。
運ばれた先で増えると、転移したがんになります。
ただし、すべてのがんが転移するわけではありません。転移しやすさも、がんの種類や状態によって違います。
06|がんは、なぜできるの?
がんができる理由は、一つではありません。
年齢を重ねること、たばこ、飲酒、一部のウイルスや細菌への感染、紫外線、遺伝的な要因など、さまざまなことが関係します。
また、細胞が増えるときに、偶然、遺伝子に変化が起こることもあります。
健康に気をつけて暮らしていても、がんになることはあります。
がんになった理由を、本人の生活習慣だけで決めつけることはできません。
07|がんは、必ず命に関わるの?
がんと聞くと、怖い病気という印象があるかもしれません。
けれども、がんにはさまざまな種類があり、進行の速さも治療の方法も異なります。
早い段階で見つかり、治療によって治るがんもあります。一方で、治療が難しいがんもあります。
「がん=必ず助からない」ということではありません。
大切なのは、どの種類のがんで、どのような状態なのかを、検査で確かめることです。
08|私たちが知っておきたいこと
がんを完全に防ぐ方法はありません。しかし、禁煙、飲酒を控えること、適度な運動などによって、がんになる危険を減らせる場合があります。
また、対象となる年齢や条件に応じて、推奨されるがん検診を受けることも大切です。
がんの中には、初期には自覚症状がほとんどないものもあります。一方、検診ですべてのがんが見つかるわけではありません。
気になる症状があるときは、次の検診を待たずに、医療機関に相談してください。
怖がりすぎず、軽く考えすぎず。正しい知識を持つことが、自分と大切な家族を守る第一歩になります。
安心して学んでいただくために
このページは、がんについての一般的な健康情報です。病気の診断や治療に代わるものではありません。
症状や検査結果が気になる方、治療中の方は、医師などの医療専門職にご相談ください。
参考情報:国立がん研究センター「がん情報サービス」、厚生労働省「がん対策・がん検診」関連情報。
更新日:2026年10月31日
