株式会社生薬工房|健康の基礎知識
毎日、血圧を測る
小さな習慣が、暮らしを変える
血圧計を一台、手の届くところに。
そこから始まる健康づくりのお話です。
まずは、測ることから
健康のために、何か始めたい。そう思っても、食事を変えたり、運動を始めたりするのは、なかなか大変なことです。
そこで、私がおすすめしたい最初の一歩が、毎日、血圧を測ることです。
朝、椅子に座って、腕に血圧計を巻く。数分間、自分の体と向き合う。それだけでよいのです。
大切なのは、よい数字を出すことではありません。自分の体の変化を知ることです。
血圧計は、どこで買えるのでしょうか
血圧計は、特別な病院でなくても購入できます。身近なお店で探してみてください。
- 家電量販店:実物の画面やボタンを確認しやすいお店です。
- ドラッグストア・薬局:取り扱いがあれば、購入時に相談できることがあります。
- インターネット通販:自宅で選べます。商品説明や返品条件も確認しましょう。
迷ったときは、お店の方に「家庭で毎日使う、上腕式の血圧計を探しています」と伝えるとよいでしょう。
どんな血圧計を選べばよいのでしょうか
おすすめは、上腕式の自動血圧計
家庭で使う血圧計は、二の腕に巻いて測る上腕式が基本です。手首式は姿勢による影響を受けやすいため、特別な事情がなければ上腕式を選びましょう。
購入するときの確認ポイント
- 測定精度が確認された製品であること。家庭用として臨床的な精度検証を受けた機種を選びましょう。
- 腕帯(カフ)が腕の太さに合うこと。腕周りの対応範囲を確認してください。
- 画面の数字が大きく、見やすいこと。ボタンが少なく、操作が簡単だと続けやすくなります。
- 記録しやすいこと。測定値を保存できる機能があると便利ですが、紙のノートでも十分です。
高価な機能がたくさん付いている必要はありません。毎日、無理なく使える一台が、いちばんよい血圧計だと思います。
※腕の形や体の状態などによって、適した機種が異なる場合があります。選び方に迷う方は、医師・薬剤師などにご相談ください。
いつ、どのように測ればよいのでしょうか
家庭血圧は、朝と晩、できるだけ同じ条件で測ることが大切です。
朝に測るとき
- 起床後1時間以内
- トイレを済ませてから
- 朝食や朝の薬を飲む前に
- 椅子に座り、1〜2分安静にしてから
晩に測るとき
- 就寝前の落ち着いた時間に
- 椅子に座り、1〜2分安静にしてから
正しく測るためのコツ
- 背もたれのある椅子に座り、足を組まず、足裏を床につけます。
- 腕帯を素肌の二の腕に巻き、腕を机などに置いて心臓の高さに保ちます。
- 測っている間は話さず、動かず、静かに過ごします。
- 測定前は喫煙・飲酒・カフェイン摂取や運動を避け、落ち着いた状態で測ります。
- 朝晩それぞれ原則2回測り、両方の数値を記録しましょう。医師から指示がある場合は、その方法に従ってください。
一度だけ高く出ても、慌てて何度も測り直す必要はありません。毎日の記録を通して、全体の傾向を見ることが大切です。
数字は、ノートに残しましょう
難しい表を作る必要はありません。日付、朝と晩の上の血圧・下の血圧、脈拍を記録してみてください。
「よく眠れた」「少し歩いた」「外食をした」など、一言添えるのもよい方法です。
家庭血圧では、一般に135/85mmHg以上が高血圧の目安です。ただし、一回の数値だけで判断せず、複数日の平均や体調、治療状況を踏まえて医師と確認してください。
血圧の記録は、診察のときにも役立ちます。気になる数字が続く場合は、記録を持って医療機関に相談しましょう。
続けるために、頑張りすぎない
最初から完璧に続けようとしなくても大丈夫です。
血圧計を、朝によく座る椅子の近くに置いてみる。測定が終わったら、カレンダーに丸をつける。ご家族と「今日は測った?」と声を掛け合う。
そんな小さな工夫で、毎日の行動は少しずつ変わっていきます。
測り忘れた日があっても、自分を責める必要はありません。次の日に、また始めればよいのです。
習慣は、人生を変える
私は、人が変わるきっかけは、何か大きな決意をした瞬間だけではないと思っています。
むしろ、誰にも気づかれないような、小さな行動を繰り返すこと。その積み重ねが、少しずつ、その人の暮らしを変えていくのではないでしょうか。
今日の小さな行動を、明日も続ける。
その積み重ねが、やがて人生になる。
毎朝、血圧を測るようになると、自分の体のことを考える時間が生まれます。
「昨日は少し塩辛いものを食べたかな」
「今日は散歩に出てみようかな」
「今夜は、もう少し早く休もうかな」
そうやって、血圧を測るという一つの習慣が、食事や運動、睡眠を見直すきっかけになることがあります。
もちろん、毎日測ったからといって、必ず血圧が下がるわけではありません。治療が必要な方は、医師と一緒に取り組むことが大切です。
それでも、自分の体に関心を持ち、自分の暮らしを大切にしようとする気持ちは、何歳からでも育てていけると私は思います。
健康のために、今日から何か一つ始めるなら。私は、まず血圧計の前に座る、その数分間を大切にしていただきたいのです。
自分の体を大切にする習慣を。
無理なく、焦らず、長く続けていきましょう。
代表取締役 有留 隆幸
安心して学んでいただくために
このページは、家庭での血圧測定についての一般的な健康情報です。診断や治療に代わるものではありません。
血圧の数値が気になる方、治療中の方は、測定記録をもとに医師などの医療専門職へご相談ください。薬を自己判断で中止・変更しないでください。
