九州の山間に静かに自生する日本固有の植物 ヒュウガトウキ(Angelica furcijuga)。 昭和の初め、大分県に持ち込まれたこの草は、 「日本山人参」として大切に育てられてきました。
その後の研究により、同じく「日本山人参」と呼ばれていた「イヌトウキ」とは異なる種であり、 厚生労働省により医薬品の基準として根部が登録されるなど、 公的にも高く評価された植物であることが明らかになりました。
特筆すべきはその生命力と栽培性。
地上部が枯れても、根が生き残り、
年に複数回の収穫が可能。これは薬草の中でも非常に珍しく、地域資源としても注目されています。
また、ヒュウガトウキには様々な機能性成分が含まれており、なかでも 「YN-1(イソエポキシプテリキシン)」や「イソプテリキシン」は、 次のような薬理的作用が報告されています。
薬理作用報告
- 血糖値の上昇を抑える作用
- 高血圧の予防・緩和
- インスリン感受性の改善
- 性ホルモン(テストステロン)活性の向上
- 抗アレルギー・抗炎症作用
- 肝臓機能の保護
- 発ガンプロモーター(トキソホルモンL)の抑制
とりわけ注目すべきは、
根部だけでなく葉部にも同様の機能性が認められているという点です。
現在では、ヒュウガトウキの
葉を用いたお茶や健康食品も開発されており、
今後の利活用がますます期待されています。
このようにヒュウガトウキは、
日本の風土が育んだ貴重な在来薬草であり、
未来の健康と地域づくりの柱となる可能性を秘めています。
※本資料は「日本山人参」に関する研究内容を紹介したものであり、 本商品とは直接関係ありません。 効果効能を保証するものではありません。
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